テープ起こしは自分でやってみると、思いのほか時間がかかるし、けっこう忍耐力が求められる作業です。そこで、近年、スマホやスマートスピーカーなどで注目される音声認識のソフトを使って、テープ起こしができたら助かりますよね。でも、音声認識ソフトって、本当に実用で使えるんでしょうか。
音声認識ソフトの可能性
音声認識技術を使った機器がふえている
スマートフォンのCMなどで、音声検索をしているシーンを見かけることがあります。音声認識技術により人が発した声の内容を理解して、それに対応してくれる機器や家電などは、スマホに限らず珍しくなくなりました。
こうした音声認識の技術を使えば、録音音声の文字化、すなわちテープ起こしも簡単にやってくれるのではないかと思えますよね。
実際、音声認識のソフトやアプリはすでに多数開発されており、ネットで検索すると結構ヒットします。じつは音声認識の研究は意外と歴史が古く、コンピュータが普及しだした1970年代には始まっていたようです。
音声認識の精度はどの程度か
そこで気になるのは、やっぱり音声認識ソフトを使って音声を文字化したときの精度ですよね。
音声認識による文字化の精度はだいぶ上がってきているのは間違いないでしょう。ただ、テープ起こしの対象となる音声は、会議やインタビューなどを録音した音声になります。
こうした録音音声を、個人向けに市販されている音声認識ソフトを使ってテープ起こしをやらせてみると、まだまだ文字化の精度が低いのが現状です。録音音声のクオリティはピンキリなのが現実なので、対応しきれないわけです。
この条件なら音声認識の精度は高まる
もし、以下のような条件のもと録音が可能であれば、実用として使うことが可能な音声認識率になります。
- 雑音のない静かな部屋で録音する。
- 話者がマイクに口を近づけて話す。
- 滑舌をよくし、単語を区切るなど明瞭に話す。
- 専門用語、業界用語、難しい言葉や言い回しはなるべく使わない。
インターネット上のブログ記事などで、音声認識ソフトを使ってテープ起こしが楽々できたという話をときどき見かけますが、たいていは音声認識に向いている音声を用意している場合が多いです。しかも、こうした記事を書いている方は、どちらかというとパソコンやこの手のソフトの扱いに慣れていると思われる方ばかりです。
しかし、現実のテープ起こしで対象となる音声は、どうしても音声認識向けであることを前提とせずに録音が行われることが多いです。さらに、ITが苦手、あるいは初心者レベルのこともあります。
そうなると、せっかく音声認識ソフトを使っても、十分な結果が得られないことが多いということです。
まだテープ起こし業者は必要
いずれ、どのような録音音声であっても、音声認識のソフトやアプリで完璧に文字化が可能になるのでしょう。しかし、まだしばらくはテープ起こしの専門業者が必要といえそうです。
特に、自身のお仕事が忙しく時間がない方、テープ起こしを急いでいる方、文字入力が苦手な方、ITはあまり得意でない方などは、ご自身でテープ起こしをするより業者に頼んだほうが賢明でしょう。
テープ起こし専門業者のご案内
今すぐにテープ起こしの依頼をしたいという方は、こちらのテープ起こしのサイトをご参照ください。多年にわたりテープ起こしに携わってきた専門業者が、貴重な録音音声を丁寧かつ正確に文字化します。
また、とりあえず、テープ起こしの料金がどれくらいになるか知りたいので、無料見積を頼みたいという方もご利用いただけます。