録音音声をテキストに変換していく文字起こし作業においては、文書作成のためのワープロソフトが欠かせません。プロの文字起こし業者の間では、どんなワープロソフトが使用されているのでしょうか。
文字起こしにおける文書作成について
やっぱりWord(ワード)が定番ソフト
当オフィスで文字起こしを行う際、文書作成のためのワープロソフトはワード(Microsoft Word)を使用しています。これは当オフィスに限らず、同業者の文字起こし屋に聞いても、やはりワードの利用率が高いです。
というか、ワープロソフトに関して現状では、ワードの一人勝ち状態といっていいでしょう。ワード文書で納品して「開けない」などクレームを言ってこられるお客様は、もう皆無になりましたね。
個人的には昔、ワープロソフトの「一太郎」なんかも使っていたことがあります。当時は人気もあったんですが、私が使っていたのはひと昔どころか、20年以上は前だったかなあ。ちなみに、「一太郎」は今も健在らしいです。
ワード文書の書式設定
当オフィスで文字起こし文書を作成するとき、ワード文書の書式は、おおよそ以下のとおりです。
用紙サイズ:A4判
フォント:MS明朝
文字の大きさ:10.5ポイント
行数:36行程度
1行の文字数:40字程度
文字列の方向:横書き
案件ごとにワード文書の書式を変えることはしていませんが、お客様から指定の書式があるときは、できるかぎりご希望にそって変更しています。
お客様の指定した書式も可
なかには、指定のフォーマットを依頼時に送ってこられるお客様もいらっしゃいます。もちろん、そのような場合は、指定フォーマットを使って文書を作成いたします。
たまに、複雑な書式や凝ったページレイアウト(デザイン)を希望される方もいらっしゃいますが、これは対応できないことがあります。
技術的に難しい場合もありますが、あまりにも文書作成の時間や手間がかかってしまうこともあります。そのような場合は、申し訳ございませんが、ご希望に沿えませんのでご了承ください。
ただ、昔ほど、ワードの書式を自分が望むように変えられない、という方は減っているように思います。なので、当方にややこしい書式設定を指定される方は、ずいぶん少なくなりました。
ワードに限りませんが、近年はさまざまなソフト自体が使いやすく進化していますし、使う人たちのITリテラシーというか知識・技量も、ずいぶん上がっているのは感じます。
ワードで二毛作?
じつは私、だいぶ前ですが、お客様から文字起こしの仕事とは別に、ワードで作成した印刷物制作の仕事を受けていました。
ワードは言うまでもなく文書作成のためのワープロソフトになりますが、プロのようなクオリティを求めないなら、意外とデザインもできるんですよね。小さな会社なんかですと、わざわざプロのデザイナーに高い金を払って頼むほどのチラシでなくてもよい場合も、結構あったりします。
講習会のチラシをワードで作成し、実際に講習会が終わったら、今度は講義の録音音声を文字起こしする、なんて二毛作みたいな仕事もやっていましたねえ。ああ、懐かしい。
さすがに今はワードで印刷物を制作するような仕事は減りましたが、これからも時代にあった文字起こしに関連する顧客サービスを提案できればと考えています。
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