文字起こしに必須のスキルとは

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文字起こしを始めるのに資格は不要

インタビュー、講演、会議などの場面を録音した音声を、文字原稿にすることを文字起こし(テープ起こし・書き起こし)といいます。文字起こしを行うには公的な資格や技能認定などは必要なく、誰にでもできるお仕事です。

ただ、民間の団体などが養成講座を開講したり、独自に資格や技能認定を行っていることはありますが、それらがなければテープ起こしの仕事ができないわけではありません。

文字起こしに最低限必要なスキルとは

しかし、資格がいらないなら簡単に始められるのでよかった、と思うのは早計です。文字起こしの仕事をやるには向き不向きがあり、長く続けるには適性がないと結構きついものがあります。

まず、タイピングができること。昔は、カセットレコーダーで聞いた話を手書きで書き起こしたりしていたそうですが、今はそんなことをする人はほとんどいません。録音音声を聞きながら、Wordなどの文書作成ソフトで文字入力していきます。

したがって、スムーズに文字を入力できるタイピング技能は必須のスキルといえます。少なくとも、ブラインドタッチで入力できるくらいでないと、文字起こし には向きません。タイピングのスピードは速いにこしたことはありませんが、普通にブラインドタッチができるくらいの人ならば問題はないでしょう。

言葉を正確に聞き取る能力も大事

もうひとつ重要なのは、耳がよいことです。これは、小さな音を聞き取ったりする意味での聴力ではなく、人が話した言葉を正しく聞き取り文字化する力のことです。

文字起こし をしてみるとわかりますが、人の話す言葉というのは、何と言っているのか、よくわからないことがよくあります。これを正確に聞き取る「耳の良さ」が作業者には求められます。

でも、外国語ならともかく、日本語の聞き取りなんて、日本で生まれ育った日本人なら誰が書き起こしても同じような結果になるんじゃないかと思われるかもしれません。これが意外と、人によって能力差があるんですよね。

この聞き取る力は、じつは国語力や語彙力も関係します。実際に文字起こししてみるとわかりますが、自分がよく知っている分野の話であれば、比較的正確に文字化できます。その分野で使われる言葉や用語もよく知っているからです。

ですから、たくさん言葉を知っている人のほうが、文字起こしの精度は高くなる傾向があります。特に、自分が得意とする専門分野をもっていると、仕事をするうえで強みになります。

文字起こしに向いている性格とは

あと、仕事として文字起こしを継続して行うには、性格も重要です。文字起こしはパソコンに向かって独りでひたすらタイピングを続けます。孤独な作業ですし、けっこう忍耐強くないとなかなか続きません。しかも仕事となると、それを毎日続けることになるので、やはり向き不向きがあります。

文字起こしは資格もいらず、誰でも始められると前述しました。しかし、誰でも「続けられる」かというと、続けられない人も少なくありません。ご自身が文字起こしの作業に向いているか否か、客観的に判断されることをお勧めします。

少し余談になりますが、音声を聞きながら、手指を使って文字入力する作業は脳の活性化にもなるようです。案外、文字起こしは中高年や高齢者に向いているかもしれませんね。

以上が文字起こし を行う人の適性についてです。これから文字起こしを始めてみよう という方は参考にしてみてください。

本記事はこちらのページを参考にしました→初心者が在宅ワークで文字起こしを始めるには

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