速記の技術は神業レベル
速記とテープ起こし は、音声を聞いて文字(速記は文字というより記号)に起こすという点では、作業内容は共通していると言えます。
したがって、 速記の業者さんでテープ起こし の仕事も受けているところは少なくありません。これはある意味、当然の流れといえるでしょう。
しかし、テープ起こしと速記とでは、その技術の専門性においてはかなり違うものだと思います。
私はだいぶ以前になりますが、雑誌記者をしていたころに、取材で速記学校を訪ね記事を書いたことがあります。 そのときに目の当たりにした速記の技術は、まさに神業といっても過言ではないぐらい、ハイレベルかつ特殊なものでした。
テープ起こしも、作業者によって上手下手の差は結構あります。「テープ起こしなんて、誰がやっても同じでしょ」などと言われると、「わかってないなあ」なんて思ったりするものです。テープ起こしに必須のスキルはありますが、そうは言いつつも、やはり速記と比べたらその専門性においては差があると言えるでしょう。
速記とテープ起こしの生き残りは可能か
その速記も、手軽に録音できる機器の普及や音声認識技術の進化に伴い、近年はだいぶ衰退しています。その意味ではテープ起こしも同じ運命かもしれませんが、どちらもなんとか生き残ってほしいものですね。
人の言葉というのは、機械的に処理しずらい部分もどうしてもあるので、その辺りに速記やテープ起こしの生き残る道があるかもしれません。特に日本語は曖昧な要素が多い言語なので、人間の能力がまだ役立つ場面があるはずです。
実際、人力によるテープ起こしはまだまだ需要があります。音声認識ソフトもいろいろ登場していますが、録音音声のクリアさなどの条件が整わないと、実用面では今一つと言えます。
いずれ完全に機械化されていくでしょうが、まだ人の耳によるテープ起こしのほうが適しているケース(音声)が多いのではないでしょうか。
もし、専門業者による録音音声のテープ起こしを希望されるようでしたら、いつでもお問合せください。