会議やインタビューを録音したものの、「音が小さすぎた」「雑音が多くて聞き取れない」「途中で録音が止まっていた」といったトラブルに悩まされた経験はありませんか。
録音ミスは、文字起こしの精度を大きく左右し、最悪の場合は文字起こし自体が不可能になることもあります。
この記事では、会議・インタビューなどの録音ミスを防ぐ具体的な方法を、「録音前」「録音中」「録音後」の3段階に分けて解説します。
これから文字起こしを依頼する方にも、社内で記録を残す方にも役立つ内容です。
録音前に必ず行う準備
録音機器の動作確認をする
最も基本でありながら、普段録音を行うことがない方が、意外と忘れがちなのが事前の動作確認です。
- 電源が入るか
- 録音ボタンが正しく反応するか
- 実際に音声が録れているか
事前にテスト録音を行い、必ず再生して音を確認しましょう。
バッテリー・容量に余裕を持たせる
録音途中で電池切れや容量不足になると、そこで録音は終了してしまいます。
- バッテリーは満充電にする(新しい電池を入れる)
- 長時間の場合は予備バッテリーや電源を用意する
- 録音データの保存容量を事前に確認する
特に、長時間または連続して録音する必要がある会議やインタビューでは重要なポイントです。
録音環境を想定する
録音する場所によって、環境や音の拾われ方は大きく異なります。
- エアコンや換気扇の音
- 周囲の話し声や雑音
- キーボードや紙の音
- 録音場所の広さ、席の間隔
可能であれば、静かな場所を選ぶ、または雑音源から離すようにしましょう。
広い場所で録音するときは、なるべく席を近づけます。あるいは、録音機器を複数台使用することも検討しましょう。
録音中に気をつけたいポイント
マイクの位置を意識する
マイクが話者から遠すぎると、声が小さくなります。
- 複数人参加の場合は机の中央など、参加者全員の発言を均等に拾える位置に置く
- インタビューでは話者の正面・近めに配置する
- ICレコーダーやスマホのマイクがどこにあるか確認し、話者のほうへ向ける
各席が離れすぎているときは、近くに集まって座ってもらうようにします。
録音開始を必ず声で確認する
録音ボタンを押したつもりでも、押し忘れや誤操作が起こることがあります。
おすすめなのは、
「それでは録音を開始します」と声に出して音に反応するか確認することです。
長時間録音では途中チェックを行う
可能であれば、休憩時間などに一度録音状態を確認しましょう。
- 録音が続いているか
- 音量が極端に小さくなっていないか
早めに気づけば、後半だけでも改善できます。
録音後に必ず行う確認作業
その場で再生チェックをする
録音が終わったら、必ずその場で再生してください。
- 音が録れているか
- 途中で途切れていないか
- ノイズがひどすぎないか
会議ですと録り直しはまず無理ですが、インタビューでしたら、すぐに(または後日)録り直しできることもあります。
データをバックアップする
録音データは非常に重要な情報です。
- パソコンやクラウドにコピーする
- USBメモリなど別媒体にも保存する
特に文字起こしを外注する場合は、データ消失リスクの回避が重要です。
録音ミスを防ぐためのおすすめ対策
複数の機器で同時録音する
重要な会議やインタビューでは、
- スマートフォン
- ICレコーダー
など、2台以上で同時録音すると安心です。
また、録画も可能であれば撮っておくと、発言者の特定や発表スライドなどの確認に役立ちます。
文字起こし業者に事前相談する
「この録音で文字起こしできるか不安」という場合は、依頼前に業者へ相談するのも有効です。
- 録音方法のアドバイス
- 音声状態の簡易チェック
また、業者によっては、出張録音を行ってくれる場合もあります。
まとめ｜録音の質が文字起こしの質を決める
文字起こしの精度は、録音の良し悪しでほぼ決まると言っても過言ではありません。
少しの準備と確認を行うだけで、録音ミスは大幅に防げます。
- 録音前の動作・環境チェック
- 録音中の位置・状態確認
- 録音後の再生・バックアップ
これらを習慣化し、安心して文字起こしにつなげましょう。