文字起こしの精度を大きく左右するのは、実は「録音の質」です。
どんなに優秀な文字起こしサービスやプロのライターでも、音声が不明瞭だと正確なテキスト化は難しくなります。
この記事では、ICレコーダーやスマホを使用して、文字起こしに適した“キレイな音声”を録るための具体的なコツをわかりやすく解説します。インタビュー・講演録音などのシーンで使える重要ポイントです。
この記事は、「録音・準備ノウハウ」カテゴリの一部です。文字起こしにおける録音について知りたい方は、
▶ 「録音・準備ノウハウ」一覧 をご覧ください。
文字起こしにおける録音品質の重要性
文字起こしの対象となる音声の録音がクリアであるほど、以下のようなメリットがあります。
- 文字起こしの精度が向上する
- 作業時間が短くなる(納期短縮につながることも)
- 追加料金の発生を防げる(雑音・話者不明などの割増を避けられる)
- 修正が減る
高品質な録音は、最終的に「コスト削減」と「仕上がりの精度向上」につながります。
関連記事「どんな音声なら文字起こし可能?依頼前にチェックすべきポイント」
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キレイな音声を録るための基本ポイント
マイクをできるだけ話者に近づける
- 距離が近いほど声は明瞭に録音できる
- 円の中心や扇の要など、参加者全員の声が拾える位置に録音マイクを置く
マイクの方向を声に向ける
- 多くのICレコーダーは上部がマイクになっているため、マイク本体の上部を話し手に向ける
- 録音場所のレイアウトによっては、全方向性マイクよりも単一指向性(声の方向を拾うタイプ)のほうが文字起こし向きな場合もある
音量は大きすぎず、小さすぎず
- 歪みが出ないレベルに設定。事前テスト録音がおすすめ
- 声が届きにくい人がいる場合は複数マイクを検討する
録音機材の選び方

プロの技術者ではない方が、文字起こしの音声を録音するには、ICレコーダー又はスマートフォンを録音機器として使用するのが一般的です。
なお、Web会議などオンラインでの場合は、別な録音方法になります。
ICレコーダー(ボイスレコーダー)
市販のICレコーダーは軽量で操作が簡単なので、文字起こしに適した録音機器といえます。
以下の特徴があります。
- 素人にも使いやすい
- 周囲のノイズが入りにくい
- 長時間録音に強い
- マイク性能が高い
スマートフォン
スマホに標準搭載されている録音機能や録音アプリを使って録音します。
- 専用機には劣るものの、文字起こし用の録音であれば十分使える
- ただし、マイク位置や周囲の雑音・ノイズ対策などの工夫は必要
- スマホ録音に不慣れで心配ならば、ICレコーダーや外付けマイクの使用を検討する
録音環境づくりのコツ
反響の少ない場所を選ぶ
- 広い会議室は声が響きやすいので、できれば布製品が多い部屋(カーテン・ソファ・カーペット)がベスト
- マイクに近づいたほうが、反響の影響が相対的に小さくなる。
関連記事「会議・インタビューの録音ミスを防ぐ方法」
雑音を減らす
- エアコン・換気扇を止める
- 飲食店等での録音は静かな席を選ぶ
- 窓やドアを閉める
- キーボード音や紙のめくり音に注意
関連記事「雑音を減らすための会議室・屋外での録音テクニック」
机の振動をなくす
- 録音機器は机に直置きではなく、ハンカチなどの上に置く
- 振動源(PCのファン、エアコン、スピーカーなど)からマイクや録音機器を離して配置する
録音環境を改善することで、「難しい」と思われていた音声が対応可能になることもあります。
そもそも聞き取れないと判断される基準を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事「プロが判断する聞き取れない音声の基準」
話し方・進行の工夫
文字起こしにおける高品質な音声は、録音技術だけでなく話し方も重要です。
話者が被らないよう、順番に話す
複数の話者が同時に話すと聞き取り精度が大きく低下します。また、文字に起こしても、会話が繋がらず意味不明な内容になりやすいです。
発言は順番に一人ずつするよう、録音前にルール化しておくとよいでしょう。
話者名を最初に添える
会議や座談会では、「鈴木さん」「田中さん」のように司会が指名するか、発言者が自分の名前を名乗ると文字起こしがスムーズになります。
ハッキリと話す
小声でぼそぼそ話す、早口はNG。司会者などが気づいたら、軽く指摘してあげるとよいでしょう。
また、多人数が参加の会議はマイクを使用します。
まとめ
よい文字起こしを実現するには、録音段階で音声をキレイに録ることが最重要です。
- マイクは話者に近づける
- 雑音を減らす
- 機材を適切に選ぶ
- 話者が被らないよう進行の工夫をする
これらのポイントを押さえれば、文字起こしの精度・納期・コストのすべてが改善します。
文字起こしを外注したときの成否は、録音にあるといっても過言ではありません。プロの業者といっても、どんな音声でも対応できるわけではないのです。
関連記事「録音が悪くても依頼できる?プロができること・できないこと」
MOJI-OKOSHIYAスタッフからのコメント
当方にご連絡いただくお客様のなかには、録音状態が悪い音声の文字起こしを、あちこちの業者に断られて困っておられる方もいらっしゃいます。こちらも何とかして差し上げたいのですが、どうしても無理な音声があるのも事実です。そうならないためにも、録音はしっかりとされることをお勧めします。
よくあるご質問 (FAQ)
Q1. 文字起こしの精度は録音の質でどれくらい変わりますか?
A. 録音の質によって文字起こしの精度は大きく変わります。声が明瞭で雑音の少ない音声ほど、聞き取りミスが減り、正確で読みやすい文字起こしが可能になります。
Q2. スマートフォンで録音した音声でも文字起こしは可能ですか?
A. はい、可能です。最近のスマートフォンは音質が向上しており、話者に近づけて録音すれば文字起こしに十分対応できます。ただし、雑音や机の振動には注意が必要です。
Q3. 文字起こしに向いている録音機材は何ですか?
A. 一般的にはICレコーダーが最も安定しています。インタビューや講演では外付けマイク、会議ではICレコーダーまたは高性能なスマートフォンが適しています。
Q4. 雑音が入った音声でも文字起こしできますか?
A. 可能ですが、聞き取りにくい場合は精度が下がったり、業者によっては追加料金が発生することがあります。できるだけ録音時に雑音を減らすことが重要です。
Q5. 録音状態が悪い場合、文字起こしを断られることはありますか?
A. 極端に聞き取れない音声(声がほぼ不明瞭、ノイズが支配的な場合)は、対応できない場合があります。事前にサンプル音声で相談するのがおすすめです。
